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ChatGPT は会話内容を学習するのか? ~最新のプライバシーポリシーを解説~
- ChatGPT は会話の内容を学習しない(2023 年 4 月以降、デフォルトで学習に使用されない)。
- モデル改善のためのデータ提供はユーザーの選択次第(許可しない限り、データは利用されない)。
- 古いアカウントでは、許可になっている場合があるので注意!!
- 個人情報や機密情報は入力しないのが安全な利用方法。
近年、AI の活用が進む中で、プライバシーに関する関心も高まっています。特に、ChatGPT などの AI チャットボットを利用する際に「会話内容は AI に学習されるのか?」と不安を抱く方も多いのではないでしょうか?
この記事では、OpenAI の ChatGPT が会話データをどのように扱うのか、また、モデルの改善のための許可スイッチがなぜ存在するのかについて解説します。
ChatGPT は会話の内容を学習するのか?
結論から言うと、ChatGPT はユーザーとの会話内容を自動的に学習することはありません。
特に 2023 年 4 月以降、OpenAI は ChatGPT(無料版・有料版問わず)の会話データを AI の再学習には使用しない方針を採用しています。そのため、ユーザーが ChatGPT との会話を通じて話した内容が、将来の AI の回答に影響を与えることはありません。
モデルの改善のための許可スイッチとは?
一部の OpenAI のサービスには、「モデルの改善のためにデータを提供するかどうか」を選択できるオプトイン(許可)/オプトアウト(拒否)のスイッチが用意されています。では、なぜこのような選択肢が存在するのでしょうか?
- ユーザーの選択を尊重するため
- すべてのユーザーが同じ考えではなく、
- 「AI の品質向上に貢献したい」と考える人もいれば、
- 「自分の会話データは一切利用されたくない」と考える人もいます。
- OpenAI はこの多様なニーズに対応するために、ユーザーに選択権を提供しています。
- すべてのユーザーが同じ考えではなく、
- AI の品質向上のため
- 許可を得たデータを分析することで、AI の応答精度や理解力を向上させることができます。ただし、これに同意しない限り、ユーザーのデータはモデルの学習には使われません。
- 透明性とコンプライアンス対応
- データプライバシーに関する法律(例:GDPR)に準拠するため、OpenAI はユーザーに明確な選択肢を提供し、データの取り扱いを透明にしています。
ChatGPT を安全に利用するためのポイント
- 個人情報を入力しない
- たとえ ChatGPT がデータを学習しないとしても、個人情報(氏名、住所、電話番号、パスワードなど)は入力しないようにしましょう。
- 機密情報は避ける
- 会社の機密情報やプロジェクトの詳細など、外部に漏れてはいけない情報は ChatGPT に入力しないのがベストです。
- 発表前の論文もNGです。
- プライバシー設定を確認する
- OpenAI の設定画面で、データ提供のオプションを確認し、必要に応じてオプトアウト(拒否)することも可能です。
まとめ(再掲)
- ChatGPT は会話の内容を学習しない(2023 年 4 月以降、デフォルトで学習に使用されない)。
- モデル改善のためのデータ提供はユーザーの選択次第(許可しない限り、データは利用されない)。
- 個人情報や機密情報は入力しないのが安全な利用方法。
AI の進化に伴い、プライバシー対策も重要になっています。ChatGPT を活用しながら、安心して利用できるように、データの取り扱いについて理解を深めておきましょう!
付録:プライバシー設定の確認方法
記事作成時の情報なので、ボタンの配置などが変わる可能性があります。
アカウントのアイコンを選択
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「設定」を選択
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左のリストから「データ コントロール」を選択。
「すべての人のためにモデルを改善する」が「オフ」になっていれば問題なし。
「オン」になっている場合は、> マークを選択して次に進む。
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以下のように設定して、「実行する」ボタンを押す。
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前の画面に戻った後、「オフ」になっていることを確認する。