動画編集ソフト(商用利用可能、無料)

調査時点の情報なので、実際に使用する際はライセンスや商用利用可能かどうかご自身でご確認ください。
今回は調査だけで、実際に使って検証してはいません。

結論

結局は、PCのスペック次第だと思います。

  • 簡単な編集しかしないなら軽量ソフトのAvidemuxVidCutter
  • PCのスペックに余裕があるなら高機能な KdenliveDaVinci Resolve
  • 学習コストを気にしないなら、低スペックPCでも動く AviUtlShotcut
  • 低学習コストなら OpenShotVideoProc Vlogger
  • ゆっくり動画を作るなら YMM4

会社で mac の人と編集データを共有することを考えると負荷が軽めで学習コストが低いとOpenShotVideoProc Vlogger が第一候補かも。使ってみたら詳細を報告したいと思います。

個人的には、基本編集はYMM4で十分。ゲームプレイの編集の際にモーショントラッキングが欲しくなるので、KdenliveDaVinci Resolveあたりを使ってみたいです。

調査結果

商用利用可能かつ完全無料(試用版や機能制限版ではない)、透かし(ウォーターマーク)が入らない、日本語対応のWindows 版ソフトウェアを調べました。

ソフト名OSSMac版モーショントラッキング機能性学習コストソフトの軽さ拡張性
VidCutter×基本編集★★★★★
Avidemux×基本編集★★★★★
AviUtl×△(プラグイン使用)高機能★★★★★
YMM4×××ゆっくり実況向け★★★★☆
VSDC Free Video Editor×××(有料機能)高機能★★★☆☆
Shotcut×高機能★★★☆☆
VideoProc Vlogger××高機能★★★☆☆
OpenShot×高機能★★★☆☆
Kdenlive高機能★★★☆☆
DaVinci Resolve×超高機能★☆☆☆☆
  • OSS: オープンソースソフトウェアであるかを示しています。
  • 学習コスト: ソフトの習得に必要な時間や労力の目安を3段階で示しています。
  • ソフトの重さ: ソフトの動作が軽いか重いかの目安を5段階で示しています。
  • 拡張性: プラグインや追加機能による拡張のしやすさを3段階で示しています。

軽量なソフト

機能が限定されているが低スペックPCでも動くものです。

Avidemux

  • 無劣化編集: 動画のカットや結合を再エンコードなしで行えるため、画質の劣化がありません。
  • 多彩なフィルター: 色調補正やノイズ除去など、豊富なフィルター機能を搭載しています。
  • 高度な編集機能の不足: 基本的な編集には適していますが、複雑なエフェクトや高度な編集機能は限られています。

VidCutter

  • シンプルな操作性: 動画のカットと結合に特化しており、直感的なインターフェースで操作が簡単です。
  • 軽量動作: ソフト自体が軽量で、低スペックのPCでもスムーズに動作します。
  • 機能の限定: カットと結合以外の編集機能が乏しく、複雑な編集には向いていません。

軽量かつ高機能

AviUtl

  • 高い拡張性: プラグインの導入で機能を大幅に拡張でき、多彩な編集が可能です。​
  • 高機能: 無料ソフトながら、有料ソフトに匹敵する多機能さを持っています。
  • 初心者には難解: 操作が複雑で、習得に時間がかかる場合があります。

YMM4(ゆっくりムービーメーカー4)

  • ゆっくり実況に最適化: 「ゆっくり音声」の生成やキャラクターの立ち絵管理が容易で、ゆっくり実況動画の制作に特化しています。​
  • 直感的な操作性: シンプルなインターフェースで、初心者でも扱いやすい設計です。​
  • コミュニティの充実: ユーザーが多く、チュートリアルやプラグインが豊富に提供されています。​
  • 高度な編集機能の不足: 基本的な編集には適していますが、複雑なエフェクトや高度な編集機能は限られています。

VideoProc Vlogger

  • 初心者向けの操作性: 直感的なインターフェースで、初心者でも簡単に操作できます。
  • 多機能性: カット編集、トランジション、BGM追加、特殊効果・エフェクト追加、画面分割などの基本機能に加え、クロマキー合成、PIP、カラーコレクション、モーション編集、再生速度の調整、オーディオ編集といった高度な機能も備えています。​
  • 高性能: 4K動画の編集や高度なエフェクト追加が可能で、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
  • 動作のもたつき: 高解像度の動画編集時に、動作が重く感じられる場合があります。

VSDC Free Video Editor

  • 多機能: 基本的な編集機能に加え、画面キャプチャや高度なエフェクトも利用可能です。
  • 低システム要件: 必要なRAMは256MB、ディスクの空き容量は50MBと、非常に軽量で低スペックのPCでも動作します。
  • ユーザーインターフェースの複雑さ: 初心者にとっては、操作がやや複雑に感じられる場合があります。

Shotcut

  • 多彩なフォーマット対応: FFmpegをベースに、ほとんどの動画、音声、画像形式に対応しています。
  • 高機能: 4K解像度の編集や、豊富なエフェクト、フィルターを備えています。
  • 学習コスト: 高度な機能が多いため、初心者には操作が難しく感じられることがあります。

高機能なソフトウェア

拡張性や機能性に優れた動画編集ソフトです。モーショントラッキングを標準で持っている物があります。

OpenShot

  • ユーザーフレンドリー: 直感的なインターフェースで、初心者でも操作しやすいです。
  • 豊富なエフェクトとトランジション: 多彩なエフェクトやトランジションが利用可能で、3Dアニメーションのエフェクトも豊富です。
  • 動作の重さ: アプリケーションがやや重く、高スペックのPCが必要とされる場合があります。

Kdenlive

  • 高い拡張性: プラグインの追加により、機能を拡張できます。
  • 多彩なエフェクトとトランジション: 豊富なエフェクトやトランジションを備え、多様な編集が可能です。
  • 不安定さ: 特定の環境や操作でクラッシュすることが報告されています。

DaVinci Resolve

  • プロフェッショナル仕様: カラーグレーディングやオーディオ編集など、業界標準の高度な機能を備えています。​
  • 統合型プラットフォーム: 編集、カラー、オーディオ、ビジュアルエフェクトを一つのソフトで完結できます。
  • 高い学習コスト: 豊富な機能ゆえに、操作習得に時間がかかることがあります。

これほどのソフトウェアが無料の理由は以下の通りだそうです。有料版の95%の機能が使えるそうです。

創業者であるグラント・ペティは、クリエイティブな作品をつくるのに制作ツールが高価で限られた人しか入手できないのは残念だと考えていました。そこで、プロだけではなく初心者にも低コストで動画編集を手軽に始められるように、DaVinci Resolveを無償で提供するようになりました。

終わりに

今回は、実際に使ってみる前の事前調査でした。調べてみて、これほど無料で使える動画編集ソフトがあることには驚きました。

最初にも書きましたが、現時点での候補は以下の通りです。

  • 会社で mac の人と編集データを共有することを考えるとOpenShotVideoProc Vlogger
  • 高機能(モーショントラッキングなど)が必要な場合、KdenliveDaVinci Resolve
  • 個人的な普段使い YMM4

以上です。